●2013.09.22●標高1370-1770m●晴れ●約22-24℃●単独●成果なし
4年ぶりに山梨県ヒメオオ狩りに出かけてみました。
山梨県において、今回の地は私としては初めての地なのですが
ここにはヒメオオが居たのは間違え無いのです。
1987年3月の月刊「むし」において藤田宏氏が「九州産ヒメオオクワガタの
1新亜種」を投稿・発表し九州ヒメオオが亜種であると判った記念すべき
文章内に全国のヒメオオの分布地とプロットが紹介されており、その場所
のひとつなのです。
正直な話、約26年前の記事にあった産地ではあるが、山の植樹が急激に変わるものでも無いし、
ブナ林が急激に衰退した訳でもないはずです。 また全くヤナギはありませんが、ダケカンバやシラカバ、
ミズナラ、イタヤカエデ、ブナ、ハンノキの木はあります。その他にモミ、ツガ、カラマツ、ヒノキなどは
多数ありました。 これは他の都道府県の産地でも同じような場所があり、材割りでは間違えなく
ヒメオオの幼虫や成虫が採れるのに、ヤナギの無い場所はかなりありました。
夏場のルッキング採集においては、ヤナギやカンバで見つけやすいものの、ハンノキやシラカバや
ブナの細木にても採れます。このような産地においては多分、そんな感じの木に付いているのでは
かと想像できますが、ヒメオオが上がるタイミングと自分のタイミングが合って無いと、なかなか
見つけるのは難しいものです。 月刊「むし」でこの地のプロットを採集した状況が特に紹介されてた
訳でも無いので、ルッキングなのか?歩行中の個体を拾ったのか?灯火で飛んで来たのか?
材割りで得たのか?が判らないので、山歩きを兼ねてルッキングを試みたが、今回は発見する
ことは出来ませんでした。
良い感じのブナがあるんですけど・・・・
一応、ブナの大木もルッキング・・・
山道沿いの倒木もナイフで軽く削ってみましたが、削った木の表面には食痕跡は見出せませんでした。
ただこれも表面の一部だけなので、居るとか居ないの判断材料にはなりません。
余談ですが、アカマツの周りに こんなキノコが結構ありました。 アカマツの・・・このキノコの形・・・・マツタケでは無いでしょうね(笑)
今回は成果なしでしたが、本人としては面白い狩りでした。
同行者とご一緒させて頂く時は、少なくても直近で採れた産地や間違えなく自分で
捕まえた産地へ行きます。 それは2人以上で行って、採れないのも悔しいですからね。
しかし単独の場合は現地を見てみたいと言う気持ちが強いのです。そこで採れれば
自分としては新産地発見にもなるし、他の競合者が少ない場所であればゆったり
採れる秘密の場所になりますから、採れなかったとしても自分としては産地の状況
確認が出来ますので、結構気楽に出来ます。
まあ、多分、ここにも居るのでは無いのかなと思いますが、やるとしたらピンポイントの
材割りでもしないと難しいかも知れません。
しかし疲れました。朝7時に出かけたのですが現地に到着したのが昼になってた。
往復335kmの行程であったが、中央高速道のここでは事故をしてはダメだと
言うような場所で往復で4ケ所も他のクルマが接触事故を起こしており、尚且つ
連休の自然渋滞も重なり、行きで5時間、帰りは6時間半、ざっくりで往復100kmの
渋滞に嵌ってしまった。 帰りは現地を15:00頃に出たのですが、結局21:15に
帰宅できました。