●ヌマムツ(沼鯥、Zacco sieboldii)とはコイ目・コイ科・ダニオ亜科(ラスボラ亜科、ハエジャコ亜科とも)に分類される淡水魚の一種 。種名"sieboldii"がシーボルトに対する献名となっている。
外見はカワムツによく似ており、事実2000年頃までカワムツと同種で扱われていた。しかしカワムツとの交雑がないこと、鱗が細かいこと(側線鱗数カワムツ46-55、ヌマムツ53-63)、体側の縦帯がやや薄いこと、胸びれと腹びれの前縁が黄色ではなく赤いこと、カワムツが河川上中流などに住む流水適応型に対しヌマムツは湖や大河川などの緩やかな流れを好む上水適応型である事などから別種とされ、2003年に新和名「ヌマムツ」が決まった。和名決定前の文献ではヌマムツを「カワムツA型」、カワムツを「カワムツB型」とする記述もある。
静岡県から琵琶湖周辺、瀬戸内海沿岸を経て九州の有明海沿岸河川まで分布する。川の下流域や湖沼など、カワムツよりさらに流れの緩やかな生息環境を好む。カワムツは上流側、ヌマムツは下流側と棲み分けていることが多いが、生息環境の悪化から同一の場で採捕されることもある。
こちらもカワムツと同様に有用魚種の種苗に混じって放流され、東日本で分布を広げている。 カワムツよりも水質汚染や河川改修に強く水量の減少や護岸などで普通に見られたウグイやカワムツなどの魚が減少する中とオイカワと共にヌマムツが増えている またオイカワとヌマムツの雑種「オイムツ」が発見されている。 近年埼玉県の越辺川などでは、水量減少の為にヌマムツとオイカワの産卵場所が重なりこの「オイムツ」が爆発的に増え問題になっている。
(フリー百科事典より転記)

