ヒメオオ生息概要 亜種九州ヒメオオ

福岡県ヒメオオ
●福岡県のヒメオオの生息分布域として■田川郡添田町英彦山■筑上郡筑上町(旧:筑城町)経読林道■豊前市大字求菩提犬ケ岳など大分県境がメインとなっている。
 
●福岡県ヒメオオ関連の報告(昆虫雑誌抜粋・一部編集)
★福岡県の分布域として英彦山として紹介している(1987/03月刊むし193) ★1983年04月17日英彦山山頂付近の太いブナの倒木よりヒメオオ2♀を藤田宏氏が割り出したと報告(1987/03月刊むし193)★1996年07月27日と09月11日に小林修司氏らが英彦山系筑上郡筑城町経読林道にてヒメオオの採集報告をされている(1997/07月刊むし316)
 
 
大分県ヒメオオ
●大分県のヒメオオの生息分布域として■由布市(旧:大分郡)庄内町阿蘇野黒岳■中津市(旧:下毛郡)山国町英彦山■日田市前津江町(旧:日田郡前津江村)大野釈迦ケ岳に生息記録がある。
●大分県ヒメオオ関連の報告(昆虫雑誌抜粋・一部編集)
★1997年09月29日に小林修司氏が大分郡庄内町黒岳登山口より30分の所にてブナ立ち枯れよりヒメオオ幼虫の採集報告をされている(1998/07月刊むし328)
 
 
佐賀県ヒメオオ
●佐賀県ヒメオオは現在は生息しているもののほとんど採集記録が無い、本日2007.04.08に九州のヒメオオ採集のプロから連絡があり佐賀県ヒメオオを捕獲したと言う情報を頂き分けて貰うこととなった。仔細産地は記入しないが・・・過去の情報では多良岳にて25年ぐらい前に採集情報があることと、鳥栖地方での採集記録があったと言う情報もぐらいしかない。鳥栖地方だと脊振山~九千部山周辺であろうか?●佐賀県ヒメオオの生息可能性があるとしたら■藤津郡太良町多良岳■西松浦郡有田町金山■鳥栖市河内町九千部山■神埼市(旧:神埼郡)脊振町服巻脊振山■佐賀市(旧:佐賀郡)富士町大字上合瀬井原山などが可能性があると思われる。今回の個体の産地は内緒とした。
 
 
長崎県ヒメオオ
●長崎県においてはヒメオオの採集記録はほとんど無かったが、オニクワの材割り採集に行った方が割り出した不明幼虫がヒメオオとして羽化した(画像個体)。 そのぐらい希少採集産地が長崎県である。
●長崎県におけるヒメオオの生息分布域としては■雲仙市小浜町雲仙周辺において棲息確認がされたが産地保護の為、仔細は未公開にしております。
 
熊本県ヒメオオ
●熊本県のヒメオオの生息分布域として■上益城郡山都町(旧:上益城郡清和村)椎矢峠■八代市(旧:八代郡)泉町樅木国見岳■八代市(旧:八代郡)泉町樅木烏帽子岳■球磨郡水上村湯山市房山■球磨郡あさぎり町白髪岳などが生息域と思われる。また■阿蘇市において採集されたヒメオオの標本を私は所有している。阿蘇市産ヒメオオは採集記録も無かったと思われるので生息域確認と共に貴重な標本かと思っている。
●熊本県ヒメオオ関連の報告(昆虫雑誌抜粋・一部編集)
★熊本県の分布域として椎矢峠、白鳥山として紹介している(1987/03月刊むし193) ★1986秋に足立一夫氏が熊本県椎矢峠と宮崎県白岩山においてノリウツギ及びツル性の植物の汁を吸っていたのを発見報告されている(1987/03月刊むし193)★足立一夫氏は熊本県三方山においてツル・ノリウツギ・クサギ・クマイチゴ・クマノミズキ・ミズキにて採集できたことを報告している。また国見岳はヤマヤナギ・ノリウツギ・ツル・クサギ・ミズメにて、また白鳥山は三方山と同じ木に更にタラ・ヤマヤナギ・ミツバウツギの9種にて採れたと報告している(1989/06月刊むし215)
 
宮崎県ヒメオオ
●宮崎県指定:準絶滅危惧NT種
●宮崎県のヒメオオの生息分布域として■東臼杵郡椎葉村不土野白岩山■東臼杵郡椎葉村不土野国見岳■東臼杵郡美郷町南郷区■東臼杵郡美郷町南郷区上渡川樫葉谷■東臼杵郡諸塚村七ツ山諸塚山■児湯郡西米良村上米良市房山■西臼杵郡五ケ瀬町鞍岡白岩山■延岡市(旧:東臼杵郡)北方町上鹿川大崩山周辺などに生息記録がある。他にも生息域があるが産地保護の為に未公開としてます。
●宮崎県ヒメオオ関連の報告(昆虫雑誌抜粋・一部編集)
★宮崎県の分布域として白岩山、南郷村、樫葉谷として紹介している(1987/03月刊むし193) ★1986秋に足立一夫氏が白岩山及び熊本県の椎矢峠においてノリウツギ及びツル性の植物の汁を吸っていたのを発見報告されている(1987/03月刊むし193) ★足立一夫氏は白岩山においてツル・ノリウツギ・タラにて採集できたことと逆にヤマヤナギその他ではルッキングできなかったことを報告している(1989/06月刊むし215)
 
鹿児島県ヒメオオ
鹿児島県ヒメオオの生息確認は2007.06.24に確認できた。私が2006.11.04に採集した個体が羽化し確定できた。過去ヒメオオの南限は熊本県南部とされていたが鹿児島県ヒメオオの羽化により南限の更新ができたと思われる。2007.07.29鹿児島県ヒメオオ♀が羽化した。
 
■薩摩郡さつま町泊野紫尾山■姶良郡湧水町木場栗野岳■霧島市牧園町高千穂周辺■垂水市新御堂高隅山系周辺などにブナ林があり、産地仔細は産地荒廃保護の為、伏せることにする。
 
 
沖縄県
●沖縄県においてはヒメオオの生息痕跡は無い。生息不可と思われる。