ヒメオオ生息概要 中部・東海ヒメオオ

山梨県ヒメオオ
●山梨県のヒメオオの生息分布域として■甲州市塩山(旧:塩山市)上萩原大菩薩■甲州市塩山(旧:塩山市)上萩原砥山林道■甲州市塩山(旧:塩山市)上萩原日川林道■甲州市大和町(旧:東山梨郡大和村)木賊周辺■南アルプス市(旧:中巨摩郡芦安村)芦倉夜叉神峠■南巨摩郡増穂町櫛形山丸山林道■笛吹市(旧:東八代郡石和町)■笛吹市(旧:東八代郡御坂町)御坂峠■山梨市(旧:東山梨郡牧丘町)北原乙女高原■南都留郡鳴沢村富士山山麓■南都留郡鳴沢村富士林道■南巨摩郡身延町精進湖湖畔■南都留郡山中湖村周辺などに生息記録がある。
 
●山梨県ヒメオオ関連の報告(昆虫雑誌一部抜粋・一部編集)
★1969年10月14日山梨県精進湖湖畔からパノラマ台登山道クリ雑木林にて伊藤淳氏が路上徘徊個体のヒメオオ♂を捕獲したと報告されている(月刊むし014) ★1981年09月26日に南都留郡富士林道のブナ朽木より神棒謙二氏がヒメオオを割り出した報告がある(1981/12月刊むし130)★1983年10月01日増穂町櫛形山丸山林道においてヤハズハンノキにてヒメオオ♀1の採集報告を武智昭一氏が報告されている(1983/12月刊むし154)★1991年度版日本ギネス個体において吉田賢治氏所有のヒメオオ♂58mmが記録更新をした。1990年07月に山梨県石和町にて採集された個体である(1991/06月刊むし244) ★山梨県の分布域として大菩薩、夜叉神峠として紹介している(1987/03月刊むし193)★1992年09月20日に塩山市砥山林道において三浦宏二氏によりクマイチゴより捕獲した報告がある(1994/06月刊むし280) ★1998年11月22日に御坂町御坂峠1000m付近のミズナラ立ち枯れより石橋浩二氏らが採集に成功されている。日川林道、乙女高原、富士山山麓の有名ポイント以外の地と報告されていた(1999/06月刊むし340)★ヒメオオ四季物語(虫フィールド35/37/38/39/46)
 
長野県ヒメオオ
●長野県指定:準絶滅危惧NT種
●長野県における高山系のクワガタの採集記録としては■松本市(旧:安曇村)島々谷■飯山市黒倉山■木曽郡南木曽町大平峠■北安曇郡小谷村鎌池■川上村■長野市(旧:鬼無里村)周辺奥裾花山岳■下高井郡山ノ内町志賀高原■上田市(旧:小県郡丸子町)広河原■木島平村秋山郷~奥志賀■南佐久郡南牧村八ヶ岳本沢などでルリ系クワガタの採集記録があり、ヒメオオの生息分布域の可能性はあると思われる。
●長野県ヒメオオ関連の報告(昆虫雑誌一部抜粋・一部編集)
★長野県の分布域として戸隠山、志賀高原、松本市扉温泉、伊那市、下伊那郡南信濃村、南安曇郡中之湯として紹介している(1987/03月刊むし193)★園生智弘氏が高山クワガタさくさく採集記にて新潟・長野県ヒメオオ採集を紹介(2006/05くわがたマガジン28)★ヒメオオ四季物語(昆虫フィールド37/38/39)
 
 
 
静岡県ヒメオオ
●静岡県指定:環境指標種

●静岡県のヒメオオの生息分布域として■御殿場市/裾野市/富士市/富士市/富士宮市に跨る富士山山麓■榛原郡本川根本町(旧:榛原郡川根町)蕎麦粒山■静岡市葵区北部■賀茂郡東伊豆町天城万二郎岳■浜松市水窪(旧:磐田郡水窪町)周辺などが生息地と思われる。自身はまだ天城山にてヒメオオを採集していないので天城山は推測となる。
 
●静岡県ヒメオオ関連の報告(昆虫雑誌一部抜粋・一部編集)
★静岡県の分布域として富士山、蕎麦粒山として紹介している(1987/03月刊むし193)★ヒメオオ四季物語他(昆虫フィールド41/42)★日本ヒメオオ狩猟記:静岡新産地(くわがたマガジン29)
 
 
愛知県ヒメオオ
●愛知県指定:絶滅危惧1B種
●愛知県においては■北設楽郡豊根村茶臼山と■北設楽郡設楽町面ノ木峠にて採集記録があるが面ノ木峠は昆虫採集が禁止されている。他にも生息地域は確認しているが産地保護の観点から未公開とします。
★2003年07月頃クワ友さんの瓶屋さんが自販機の前にてヒメオオ♀とその数日後外灯下にてヒメオオ♀を捕獲している。また標高800m付近のブナもないヤナギが少しあるポイントにてやはりクワ友さんのAlpineさんが灯火にてヒメオオ♂をこの前後に捕獲されているようである。
●愛知県ヒメオオ関連の報告(昆虫雑誌一部抜粋・一部編集)
★ヒメオオ四季物語他(昆虫フィールド42/46)★日本ヒメオオ狩猟記:愛知県(くわがたマガジン32)
 
岐阜県ヒメオオ
●岐阜県はブナの植生として日本海側ブナ帯と太平洋・内陸部ブナ帯さらに近畿~中国地方にかけてのブナ帯とが混ざり合う地域であり、ブナ以外の日本における植樹層がもっとも多い地域のようである。朝鮮半島のブナ科の植物を探していたらモンゴリナラと言うブナ科があり、国内では岐阜県に自生している。植物が豊富であり、関西方面の地域では多産地になると思われる。また全体的なイメージであるが大型個体が多いのと大アゴの根部が極太の個体が多いのも特徴と感じている。
●岐阜県のヒメオオの生息分布域は■中津川市中津川恵那山■飛騨市河合町(旧:吉城郡河合村)天生籾糠山付近■飛騨市宮川町(旧:吉城郡宮川村)周辺■下呂市萩原町山之口(旧:益田郡馬瀬村)川上岳付近■高山市清見町(旧:大野郡清見村)周辺■高山市荘川町(旧:大野郡荘川村)周辺■大野郡白川村周辺■本巣市梶尾大河原能郷白山周辺などがある。
●岐阜県ヒメオオ関連の報告(昆虫雑誌一部抜粋・一部編集)
★1998年08月22日に中津川市恵那山付近で1♂。同月23日に河合村籾糠山付近にて1♂。09月18日に馬瀬村川上岳付近で1♂1♀を標高700m付近の川沿いのヤナギにて川原龍造氏が採集報告をされてます(1999/06月刊むし340)★ヒメオオ四季物語(昆虫フィールド45)